午前2時を回った。これから年越しの旅行に出かけるため、早く空港に向かって寝付いた方がよいのだが、どうにも書かずにはいられないので、少し間が空いてしまったが、書き進めることにする。これくらいの時間になるまでテレビドラマを一緒に見ながらうとうとしたこともあったのだ。Kは桐谷某が好きで、人は見た目がなんとやらというドラマを共に見ていたのだが、その一件があって以来、ストーリーを進行させることができなくなってしまった。
話をビザ面接に戻す。ビザ面接なんぞ初めてであり、また英語で行われると聞いていたので相応に心配していたことから、当日のKについてそこまで強く意識していたわけではなかったが、心の片隅に置いていたようには思う。一体面接会場でのどのタイミングだったか、最早定かではないのだが、果たしてKはそこにいた。黒いフレアスカートに黒いストッキング、上半身も含めて全身を黒で包んだ小柄で華奢な少女が、面接を終えたのか向こうからやってきて、自分からは少し離れたところを通り過ぎ、端の椅子に座ったのが見えた。おそらくKは私には気付いていない、いや、そもそも私の存在すら認知していなかっただろう。しかし私はしかとKを認識した。こういう類の恰好をする子なのか、この手のスカートはどちらかというとそこまで好きではないね、などと思ったような気もしなくはないが、後になって聞いたところによると、一般的に働く女性がよく履くようなもっとタイトなスカートは華奢な体形が顕わに出てしまうのであまり好んで履かないということだった。
とにもかくにもビザ面接は終わった。そしてそこでは再びKを目にした、という話である。ただ、いずれにしても私の心が再び動いたのは、多かれ少なかれ間違いないだろう。
少し回り道をする。私にとって「最初のK」の存在は大きくて大きくて、限度を知らないほどの影響を受けてしまった。実際のところ、私はKとの別れの後5~6年の間はほとんどその手のことに積極的に動く気にはなれなかったし、数年もの間夢にも出続けた。その結果ということなのか、無関係なのかはわからないが、私は決して女性と深い仲になったことが多くはなく、むしろ(そして、その初めての早さと比べると一層)少ない方だと思っている。最初のKは非常に多くの優しさを与えてくれ、私が外の世界に対して抱く障壁をいくつもいくつも取り壊してくれた。それでもなお関係がこじれてしまったことに唯一の原因があるわけではないが、一つには私がまだまだ子どもだったことが挙げられるだろう。今ならもっともっとうまくやれると思うのだが、覆水盆に返らず。ただ、この1人に対して5人分くらいの経験をしたという感慨すら生まれている。
そして、Kからの影響の大きさゆえ、何を隠そう、今回のKの顔を思い出そうとするたびにまずKの顔が浮かんできてしまう、あるいは想い出に任せてKの名前を呼ぼうとするたびにまずはKの名前が口をついて出てきそうになるのだ・・・。
私は無事4/1付で赴任した。一方のKであるが、とある事情により2か月遅れるという。
(もの凄い勢いで記憶が摩滅していっているのを感じる)
話をビザ面接に戻す。ビザ面接なんぞ初めてであり、また英語で行われると聞いていたので相応に心配していたことから、当日のKについてそこまで強く意識していたわけではなかったが、心の片隅に置いていたようには思う。一体面接会場でのどのタイミングだったか、最早定かではないのだが、果たしてKはそこにいた。黒いフレアスカートに黒いストッキング、上半身も含めて全身を黒で包んだ小柄で華奢な少女が、面接を終えたのか向こうからやってきて、自分からは少し離れたところを通り過ぎ、端の椅子に座ったのが見えた。おそらくKは私には気付いていない、いや、そもそも私の存在すら認知していなかっただろう。しかし私はしかとKを認識した。こういう類の恰好をする子なのか、この手のスカートはどちらかというとそこまで好きではないね、などと思ったような気もしなくはないが、後になって聞いたところによると、一般的に働く女性がよく履くようなもっとタイトなスカートは華奢な体形が顕わに出てしまうのであまり好んで履かないということだった。
とにもかくにもビザ面接は終わった。そしてそこでは再びKを目にした、という話である。ただ、いずれにしても私の心が再び動いたのは、多かれ少なかれ間違いないだろう。
少し回り道をする。私にとって「最初のK」の存在は大きくて大きくて、限度を知らないほどの影響を受けてしまった。実際のところ、私はKとの別れの後5~6年の間はほとんどその手のことに積極的に動く気にはなれなかったし、数年もの間夢にも出続けた。その結果ということなのか、無関係なのかはわからないが、私は決して女性と深い仲になったことが多くはなく、むしろ(そして、その初めての早さと比べると一層)少ない方だと思っている。最初のKは非常に多くの優しさを与えてくれ、私が外の世界に対して抱く障壁をいくつもいくつも取り壊してくれた。それでもなお関係がこじれてしまったことに唯一の原因があるわけではないが、一つには私がまだまだ子どもだったことが挙げられるだろう。今ならもっともっとうまくやれると思うのだが、覆水盆に返らず。ただ、この1人に対して5人分くらいの経験をしたという感慨すら生まれている。
そして、Kからの影響の大きさゆえ、何を隠そう、今回のKの顔を思い出そうとするたびにまずKの顔が浮かんできてしまう、あるいは想い出に任せてKの名前を呼ぼうとするたびにまずはKの名前が口をついて出てきそうになるのだ・・・。
私は無事4/1付で赴任した。一方のKであるが、とある事情により2か月遅れるという。
(もの凄い勢いで記憶が摩滅していっているのを感じる)
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