「駅の階段下りたところの通路にさ、よく酔っ払いのものと思しき吐瀉物があるんだよね。ゲロスポット、略してゲロスポ?みたいな?それでさ、昨日の夜の帰りもさ、吐瀉物があったんだけどさ、その上に『枯れ木に花を咲かせましょう』とか言いながら、水筒の中のお茶か何かを、あの、コップ兼ふた、あるじゃん?それに入れて、ジャポーって吐瀉物の上にかけてる人がいたのよ。うわぁ・・・とか思ってっとさあ、その上にまた吐いてやんの。終わってんなあ、頭のアレな人なのかな、と思いながら、そこを通り過ぎようとしたときにさ、チラッと顔見たのね、その人の。そしたらさ、驚いたね、どう見ても俺なわけよ。いや、別に俺吐くまで飲んだことないしさ、おかしいなあ、とかその瞬間思ったんだけどさ、気付くと俺とその俺が入れ替わってるって言うか、俺の視点がその人側になってたのね、んで俺がギョッとした顔で俺を見てんの。そんとき俺ゃ気付いたね、俺は俺に感染したんだなぁって。」
そういう風に言っている人が、駅で少し遠くのほうにいたんだが、その人が自分であるような気がしてならない。目も悪くなっているため、はっきりとは顔がわからなかったんだが、やはりどうも自分であるような気がしてならない、いや、あれは間違いなく自分だったと思う。自分で言ってることを自分でわかっていないんだ。自分がやってることを自分でわかっていないんだ。だから仕方ないだろう、という言い訳はしたくない。けれども、もし叱責されたならば、素直に謝って、許してもらいたい。

コメント

yanaka
+
2007年9月14日22:30

こういうの再帰的っていうんじゃなかったっけ?
違ってるかもしんないけど

や
2007年9月14日23:13

残念ながらわかんないっす。
や

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